　土地を知らない。
　道を知らない。
　まだ何も見てない。
　弱者以外の何ものでもありません。

　それに対して地元の人は、強者です。
　土地を知ってる。
　道を知ってる。
　何もかも知ってる。
　地元の人は強者であるわけです。

　ということは、強者でいたけりゃ、自分の近所から一歩も出なければいいんです。

けれど、それって空しくないですか？

　弱者になることは、決して恥かしいことではありません。弱者になれないことがむしろ恥かしいことです。だから『弱者』になることを恐れず、むしろ積極的に弱者になりませんか(つまり旅にでませんか？)。

　　そして、弱者に優しい人間になろうではないですか。これが『風のたより』において最も重要な主旨です。　『風のたより』における『弱者』という言葉の意味は、より強くなるための方便であり、より成長するための合言葉でもあります。つまりチャレンジする事を『弱者になる』と表現しており、前向きな意味で『弱者』という言葉を使っています。

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